商品Q&A

缶詰・調味料・加工品

  • 『オリーブオイル』に白いつぶつぶがでてきた・・・・

    お申し出品を暖かいところにしばらく置いたところ、白濁がなくなり澄んだ状態になりました。油脂は、低温におかれたとき白濁、凝固していきます。油脂が固化したときの結晶状態は複数あり、温度の下がり方等の条件の違いから、固まる温度と融ける温度が変わってしまいます。オリーブオイルは、固化しやすくその際に粒状の白い物体ができたり、白く濁ったりします。白濁や凝固しても暖かい場所にしばらく置いたり、ぬるま湯等で温めると融けるものであり、品質には問題ございませんので、安心してご利用ください。

  • 『CO・OP味付のり』色が薄く緑色っぽい・・・・

    現品はやや色合いの薄い海苔質でしたが、海苔の品質を構成する4要素(色・葉質・食感・味)では、いずれも品質規格の範囲内でした。海苔の源藻は海上に網を張って養殖します。漁場環境(天候や水温、栄養分や潮流)や季節によって品質に個体差がでる場合があります。天然原料の特性として、ご理解をお願いいたします。

  • 『だし入りみそ(カップ)』いつもより色が濃い・・・・

    味噌は製品化後も着色が少しずつ進み、風味も変化します。この現象は加熱褐変と呼ばれ、味噌中の成分の糖とアミノ酸などが反応し着色する現象です。温度が高いほど早く進行し、10℃以下ではほとんど進行しません。そのため、室内の保管でも味噌の色が濃くなることがありますが、これは味噌固有の変化であり、安全性に問題はありません。なお、冷蔵庫に保管すると、ある程度抑制することができます。

  • 『マヨネーズ(卵黄タイプ)』以前よりも赤味がかっている・・・・

    現品を製造工場の保管品と比較したところ、ご指摘のように若干赤みが濃く感じられました。鶏卵(卵黄)の色調は、産地ごと、また鶏舎によってもバラツキが生じます。とりわけ「卵黄タイプマヨネーズ」は卵黄由来の色調がそのまま影響することがあります。今回はこうした色調の変化に気づかれたものと思われます。品質に問題はありませんので、安心してお召し上がりください。

  • 『はちみつ』底に黒い沈着。これは何?

    ご指摘のものは、花粉とミツバチの巣由来のロウ成分からなる細かい粒子が集まったものと推測されます。通常は均一に広がるため気づきにくいのですが、今回は1箇所に集まって沈んだものと思われます。品質上の問題はありません。安心してお召し上がりください。
    ★はちみつミニ情報★
    1歳未満の乳児にはちみつを与えると、乳児ボツリヌス症を発生する場合があります。この時期の乳児には、はちみつを与えないようご注意ください。
    [あをがき2014年3月号掲載]

  • 『みかん缶』内面が黒く変色。大丈夫? 

    果実の缶詰には「ブリキ缶」(鉄にスズメッキをしたもの)が国際的に多く使われています。これは、保管中に微量のスズが溶け出ることで、果実の色や香りなどの変化を防ぐのが目的です。今回の現象は、スズメッキ層の下の鉄層が露出して缶の内面が黒く見えたもので、長期間保管した場合などに現れます。なお、ブリキに使われるスズは体内でほとんど吸収されず、そのまま排泄されることが確認されています。安心してお召し上がりください。

  • 『CO・OP まぐろ油無添加 ライトツナフレーク缶』赤っぽい部分がある・・・・

    この部分は、毛細血管が加熱殺菌で赤くなったものです。毛細血管は大変細かく、除去することができません。健康などへの影響はなく、安心してお召し上がりいただけます。

  • 『CO・OP 切り餅シングルパック』外袋の開封後、1ヵ月ほどで1つの個包装にカビ。

    この商品は保存料などを使用せずに製造日より長期の賞味期限を設定していますが、外袋開封後は、内部の脱酸素剤が効力を失うとともに外気(酸素)が侵入します。個包装はキズなどがなくても酸素を透過するため、カビが繁殖しやすい環境が整います。製造時にカビの胞子が個包装内に混入していることは十分考えられますので、外袋開封後は、カビの繁殖がおこる可能性があります。包材の表示にもありますが、外袋開封後は密封して冷蔵庫で保存し、なるべく早めにお召し上がりください。

  • 『ライトツナフレーク缶』開ける時、リング(引き金)が外れてしまった・・・・

    缶切りを使用せず開封できるイージーオープン缶には、あらかじめ缶フタの開封部に溝が設けられています。リングを「垂直に」引き上げると、この溝にリングの先端部が当たって溝に切り込みが入り、開封できるしくみです。ただ、リングを斜め方向に引き上げた場合、リングの先端部が溝に届かず切り込みができなくなります。リングの先は溝ではなく缶フタ表面に当たるため、「てこの原理」で支点に大きな力がかかり、付け根の部分から外れてしまうのです。お預かりした現品にはリングの先端部が当たってできたと思われる傷が溝以外の箇所にあり、今回はリングにやや斜めに指が入った状態で引き上げられたのではないでしょうか。開封の際は、リングをまっすぐに上に引き上げてご使用ください。

  • 『ならコープ うすくちしょうゆ(こいくちしょうゆ)』白いカビのようなものがある・・・・

    この商品は「保存料」を使っていません。ですから、開栓後15度以上で保存されますと、産膜酵母菌が発生して、ご指摘の状態となることがあります。酵母菌の増殖を抑えるために、アルコールを2.5%添加していますが、開封後は冷蔵庫で保管いただき、早めのご利用をお願いします。なお、この酵母は体に有害な物ではありません。ただし、風味を劣化させてしまいますので、開栓後の保管温度にはくれぐれもご注意ください。

  • 『マヨネーズ』全体に粒々の空気が入っている・・・・

    開封された現品(1本)を確認、空気の穴と分離が見られました。また、通常よりもやわらかい状態にありました。同日製造の保存サンプル成分を調査しましたが、酸味や食塩に関する数値は規格内で、原料配合に問題はなかったものと思われます。工程日報から製造日当日の工程の状況を確認しましたが、特にトラブルに関する報告の記録はなく、正常に生産がおこなわれていました。原料調査でも使用原料の種類や量に間違いはなく、出荷前の品質検査結果にも問題はありません。マヨネーズは食用植物油脂、酢などを卵の乳化力により均一に混合した調味料です。低温下では分離することがあります。今回は、ご使用になるまでいずれかの段階で、より冷やされたことによりマヨネーズがやわらかくなり、分離しはじめたのではないでしょうか。また、やわらかくなったマヨネーズが、横置きや逆さの状態に保管されたため、口元にあった空気が移動して空気の穴ができたものと思われます。

  • 『大豆ドライパック(缶詰)』白い塊がある・・・・

    これは、大豆に含まれる多糖類のひとつ「アラビノガラクタン」という成分です。水に浸した大豆を加熱殺菌する工程で、この成分と水分が染み出ることがあります。その後、水分は大豆に吸収され、「アラビノガラクタン」が白い結晶状になって表面に残ることがあるのです。水分吸収が少ない時は、白いゼリー状になることもあります。大豆の成分ですから、食べても問題ありません。なお、缶ラベルには、「大豆の表面に白い粉状の物質がついている場合がありますが、これは大豆に含まれる多糖類の一種が結晶化したもので品質には問題はありません」との注意書きを表示しています。

  • 『チーズたら』袋の中がカイロのように熱い・・・・

    商品は品質保持を目的として袋内に脱酸素剤が入っています。中身は鉄粉で、鉄が空気中の酸素を吸収する機能(酸化反応)を利用して、カビや微生物の発育を防止しています。脱酸素剤が酸素を吸収する際には発熱(最高でも50度程度)を伴いますが、袋内の酸素が吸収された時点で発熱は止まります。ただ、商品に使用する脱酸素剤のサイズは、袋の大きさと商品の内容量によって設定されますが、通常は脱酸素能力の余力を残すため、大きめのサイズを使用しています。密封が正常な場合、袋内の脱酸素剤は脱酸素能力を残したまま封入されていることになります。今回のご指摘は、「開封直後に」脱酸素剤が空気中の酸素を吸収して発熱反応をおこしたものです。これは脱酸素剤が正常に機能している証拠でもありますので、ご安心ください。品質面への影響はありません。

  • 『CO・OP 野菜たっぷり和風ドレッシング』よく振っても、油がすごく出る。油の量が多いのでは?

    現品を確認しましたが、配合に問題はありませんでした。今回の商品の使用方法には、若干「こつ」があります。表示にもありますが、一度逆さまにして上下を入れ替え、手首を中心に左右に振って混合していただけば、45秒程度は均一な状態を保ちます(一度逆さまにしないと混ざりにくい傾向があります)。また、ボトルの胴部分を押した場合でも、適度な比率(油分が20%~30%の間)で油と調味液が出てくる構造になっています。
    ※トンガリキャップを使用せず、開栓用の大きなキャップ口からドレッシングを出すと、油ばかりが出てしまいます。ご注意ください。

  • 『CO・OP そうめんつゆストレート』一度開封、使用後に冷蔵庫で保存。その後、賞味期限はまだ先なのに、カビを発見・・・・

    この商品は原材料にたいへんこだわって製造、保存料などの添加物も使わないことに大きな特長があります。そのため、ラベルにも「なるべく一回で使い切っていただくこと」をおすすめしています。また、残ってしまった場合でも、フタを締めて「冷蔵庫で2~3日以内が保存の目安」と記載しています。なお、ご指摘の賞味期限は「未開封時」のものであり、開封後の期間ではありません。これらの点をぜひご理解いただき、今後もご利用いただきますようお願いします(ちなみに、残ったつゆで親子丼をつくると、美味しいですよ)。

  • 『CO-OPパルメザンチーズ』プラスチックのような臭いが・・・・

    さっそく、ご返送いただきました現品をパネラーで検査(風味・食感など)しました。その結果、「アメリカパルメザンチーズ特有の臭いがやや強く感じられるものの、特に異常と判定される程ではない」とパネラー全員が評価しました。一般的にナチュラルチーズは季節により風味・食感が若干変わります。これは、牛の食べる牧草が季節によって変化、原乳に現れるためにおこります。ですから一年を通して同じ風味の製品をつくりつづけることは困難です。酸味・渋味・苦み・塩味・風味などが僅かに変わったり、果実臭や発酵臭といった匂いが感じられることもあります。また、食べる方の体調によっても感じ方が変わります。この様な特徴のあるものが美味しいと言われる組合員さんもいらっしゃいます。これからも商品の品質管理には十分留意してまいります。今後とも引き続き、COOP商品をよろしくお願いいたします。

  • 『CO-OP種ぬきプルーン』白くカビのようなものが付着している。気持ち悪い。

    現品(製造日不明)を確認、プルーン3粒のうち1粒の表面に、白いカビのようなものを確認しました。この付着物を実体顕微鏡で観察しましたが、カビの菌糸・胞子は認められませんでした。しかし、この一部を有機溶剤(ジエチルエーテル)中で撹拌したところ、溶解を確認しました。以上のことから、今回の白い付着物はカビではなく、プルーン果皮表面に見られる天然に産する蝋(ワックス)ではないかと思われます。プルーンは果実ごとの熟度や個体差、環境の変化でワックスの発生をみることがあります。ワックスはプルーンに限らず、一般的に植物体の表面にはよく見られるもので、果実などの湿潤や乾燥を防ぎ、断熱の作用もあります。このワックスは、プルーンの果皮由来なので健康に影響を与えるものではありません。今回ご指摘の商品に問題はありせんでしたが、内容はプルーン製造担当従業員全員に報告、今後も継続して安全な製品の製造に努めることを再確認しています。

  • 『ライスペーパー』ニオイがきつくて、水につけても取れない。

    ご指摘品をお調べしたところ、やや強いにおいがしましたが、通常の範囲内の製品でした。このにおいは原料のお米の由来によるもので、ライスペーパー特有のにおいです(においについての調整はおこなっておりません)。原料のベトナム米は、日本のお米よりも強いにおい(酸っぱいようなにおい)がします。米は自然の農作物で、米自体のにおいにもブレがあり、強いにおいのものと弱いにおいのものがありますので、今回は強いにおいのするお米で作られたものと考えられます。
    ●対 策●
    現地製造所に、品質の均一化を進めるよう申し入れました。しかし、原料が自然の農産物であるため、完全に改善する事は困難だと思われます。たいへん恐縮なのですが、「においが強くて使用できない」とご判断いただきました製品は、交換をさせていただきます。

  • 『CO-OP イタリアスパゲッティー』全体的に白い部分が・・・・

    さっそく現品を確認しました。白い部分は、乾燥が十分でなかった部分(=乾燥不良)でした。お召し上がりになっても害はありません。スパゲッティーはデュラム小麦粉と水を混合して練りあげ、強い圧力で押し出して細い麺状になったものを高温乾燥してつくります。乾燥不良は、練り方が不十分な場合や、乾燥装置内の乾燥温度・湿度の設定ミスで生じます。また、製品出荷後数か月を経てから、このような状況になる場合もあります。そのため包装後は、全品を目で見て検品していますが、発見できなかったものと思われます。
    ● 対 策 ●
    製造先であるイタリア・コルティチェラ社に現品を送付しています。保管サンプルでの検証や当日の製造記録の分析を依頼、改善対策を協議して、以下の対策を強化します。
    1.製造装置(特に乾燥装置と、それをコントロールするコンピュータ)の調整徹底
    2.包装後の目視検品の徹底
    3.製造後数ヶ月経過後に発生する場合もあり、国内でも、日本生協連在庫の開函検査を実施しています。1パレット(54ケース)あたり1ケースの割合です。

  • ところてんが薬品臭いです。

    ところてんの原料(天草)には、寒天質以外の成分で揮発成分も含まれております。今回ご指摘の薬品臭は、磯の香りと食酢の匂いが混じりそのように感じられたのではないでしょうか。外気温が高くなると揮発性物質の気散が激しく、天草中に含まれる成分の量によっては、香りが強く感じられる場合があります。食前によく洗い、冷やすと少々匂いは抑えられます。

  • 純正ごま油の液が分離して沈殿物が見られます。また、色も黒く感じます。

    ごま油は冬になると白い沈殿物が見られる場合があります(特に2月に多い)。これは、油に含まれるごまの繊維等が水分と結び付き、温度低下ととも白くゼリー状になるもので(2℃程度になると始まる)、温度上昇とともに元に戻ります。同様の現象は他の食用油でも起こります。いずれの場合も食品衛生上の問題はありません。油の色は酸化によるものではなく、原料ごまの焙煎度合いと関係しています。色の濃い物ほど時間が長く高い温度で焙煎されたものです。一般に濃い色の油は中華料理などの炒め物に、薄い油は天ぷら用として使われるようです。