~核兵器も戦争もない世界を~

 9月29日(土)、奈良商工会議所中ホールで「核兵器禁止条約をつくった人々」をテーマに「ピースアクションinなら2018」を開催しました。日本原水爆被害者団体協議会(以下、日本被団協)事務局長の木戸季市(すえいち)氏による基調講演を行い、被爆体験と日本被団協が取り組んできたこと、最近の核兵器をめぐる情勢について学びました。参加者は105人でした。
 
 木戸氏は、「戦後社会の基礎となった日本国憲法の大切さに触れ、戦前のような社会への逆戻りにならないよう、基本的人権の尊重と戦争放棄の原則を守ることを主権者国民としてしっかり見極める力と問題意識を持っていることが必要」と述べられました。日本被団協は62年間「再び被爆者をつくるな。原爆被害に国の償いを」を掲げ運動してきました。
 
 ヒバクシャ国際署名は、2016年から被爆者が始めた最初で最後の署名活動で2020年まで続けます。
昨年成立した核兵器禁止条約は、被爆者の市民的良心の役割を明記し、核保有国にも参加の道を開いています。

 

「ピースアクションinなら2018」を開催しました 木戸季市氏
「ピースアクションinなら2018」を開催しました 入谷方直氏

 続いて、奈良県内の被爆証言の継承活動をしている入谷方直(まさなお)氏からは、3月の奈良県生協連主催「ピースかふぇ」がきっかけで新たな原爆被害者の手記の発行にむけ動き出したことや、コープふれあいセンター六条(元コープ六条)に資料保存展示室が設けられたことなどが報告されました。また、奈良3大学生協学生委員会の山根美沙希さん、太田麻友さんから、大学生による平和活動「Peace now!奈良」について報告されました。
 
 世界から奈良、戦争体験世代から若者まで、いろいろな角度や世代で核兵器や平和の過去・現在・未来について考える集会となりました。
 

「ピースアクションinなら2018」を開催しました 山根美沙希さんと太田麻友さん
「ピースアクションinなら2018」を開催しました メダルと賞状を囲んで記念撮影 講師とピースアクションのメンバー

 会場の別室には核兵器禁止条約成立への貢献が評価され、2017年にICAN(核廃絶国際キャンペーン)が授賞したノーベル平和賞のメダルと賞状の公式レプリカを展示しました。会場を訪れた参加者は熱心に見入り、写真に納めたりしていました。

「ピースアクションinなら2018」を開催しました ノーベル平和賞のメダル(レプリカ)
「ピースアクションinなら2018」を開催しました ノーベル平和賞の賞状(レプリカ)

~核兵器のない世界のために~
ならコープも取り組む「ヒバクシャ国際署名」は、2018年9月30日現在8,300,403筆に達しました。

10月の国連総会に提出します。
≪ヒバクシャ国際署名にご協力お願いします≫
オンライン署名はこちら