吉野川分水見学は、奈良の盆地を潤しおいしいお米を育てる「水」について、その水がどこで生まれ、どうやって運ばれてくるのかを知り、奈良県の農業や私たちの食卓について考えるため、地産地消をすすめる会(JAならけん・ならコープ)が企画して毎年おこなっています。

 大和平野には盆地の中央を流れる大和川がありますが、流域が小さく年間降雨量も大変少なく、奈良県の農業は度重なる水不足に大変苦労をしてきました。一方、平野の南には豊かな水量をほこる吉野川が流れていますが、この水を使うには様々な困難がありました。
 現在はこの水を大和平野に引き込み農業用水として利用することが実現しています。
吉野川分水見学ツアーでは、取水施設や水路の様子を見学しながら、奈良の水の歴史や農業、食について学びます。

8月5日(金)、夏休み中の親子など24人が参加し、大淀町下渕の取水施設や川上村の体験施設「森と水の源流館」、御所市で水路が東西に分かれる様子などを見学、学習しました。

 

「吉野川分水見学ツアー」をおこないました
「吉野川分水見学ツアー」をおこないました
「吉野川分水見学ツアー」をおこないました 森と水の源流館
「吉野川分水見学ツアー」をおこないました 森と水の源流館

【参加者の感想】
・奈良の農業が、これほど大掛かりな土木施設に支えられて成り立っていることを理解できました。
・前半は子どもには少し難しい内容でしたが「森と水の源流館」は楽しめました。私にとっても興味深い内容で参加して良かったです。
・吉野川分水東西分水がこれだけ大規模とは想像していなかった。今日見学した事柄を意識し、奈良県産のおいしいお米「ひのひかり」をこれからも利用させていただきます。
・奈良県産「ひのひかり」を利用することで「吉野の森と水を守る募金」につながることを知った。