2015年ピースアクション in なら プレ企画

4月27日からニューヨーク国連本部で開催されたNPT(核不拡散条約)再検討会議は核兵器のない世界の実現に大きなカギを握る重要な国際会議です。ここに日本の被爆者が被爆の実相と核兵器廃絶の声を届けました。
被爆者の方々の活動をサポートして会議を成功させるため全国の生協とともに、奈良県の生協からも二人の代表を派遣しました。

7月4日(土)、奈良商工会議所において、「ピースアクションをすすめる会(奈良県生活協同組合連合会と会員生協、ならコープボランティアグループ平和の会・withユニセフの会 )」の主催で、2015年NPT再検討会議派遣報告会「これからの平和の話をしよう!」を開催、80人が参加しました。

はじめに、奈良県生協連代表の村上泰三さん(奈良教育大学4回生)とならコープ代表の小比賀博美さん(南エリア委員)が、ニューヨークで感じたこと・わかったこと・今伝えたいことを報告しました。
現地での被爆証言のサポート、メキシコ国連代表部への要請活動、国連ロビー原爆パネル展での証言活動、NGO共同集会とピースパレードへの参加、NPT再検討会議の傍聴などの活動報告をおこないました。
報告の最後に、村上さんは、大学生の現状やどう伝えるかについて、これから被爆体験をされた方々が少なくなっていくなか、私たちが生の声を聞ける最後の世代であり、次の世代に伝えるために正しく知って、身近なところから正しく伝えることが大事であり、みんなが「自分事」にしていかなければならない、そのために証言を文字にして話し合う機会を作って考える、小さなことから始めようと思うと話しました。 
小比賀さんは、被爆された方が高齢となり奈良にいて証言を聞くことはむずかしく、参加したことで知ることができたことを家族や友だちに伝えることが大切、「今日の聞き手は明日の語り部」と話しました。

 続いて、NPT生協代表団副団長である日本生協連の和田寿昭専務理事が「2015年NPT再検討会議の成果と今後の課題」について基調講演をおこないました。最終文書は採択されなかったが、前回文書より非人道性に関する記述は増加。核兵器廃絶、核兵器の非人道性を理解するうえで、被爆者の方々の証言は他国の大きな賛同を得ており、被爆者団体を支える生協の存在は国際社会からも期待されているとの報告がありました。

その後のグループワークでは、大学生の参加も多く、参加者同士が「平和のこと」「核兵器のこと」を世代を超えて語り合い、交流がおこなわれました。

 

NPT(核不拡散条約)再検討会議派遣報告会を開催しました 村上さん、小比賀さんの報告
NPT(核不拡散条約)再検討会議派遣報告会を開催しました 日本生協連和田専務理事の
基調講演
NPT(核不拡散条約)再検討会議派遣報告会を開催しました グループワークの様子