吉野川分水見学は、奈良の盆地を潤しおいしいお米を育てる「水」について、その水がどこで生まれ、どうやって運ばれてくるのかを知り、奈良県の農業や私たちの食卓について考えるため、地産地消をすすめる会(JAならけん・ならコープ)が企画して毎年おこなっています。

大和平野には盆地の中央を流れる大和川がありますが、流域が小さく年間降雨量も大変少なく、奈良県の農業は度重なる水不足に大変苦労をしてきました。一方、平野の南には豊かな水量をほこる吉野川が流れていますが、この水を使うには様々な困難がありました。
現在はこの水を大和平野に引き込み農業用水として利用することが実現しています。
吉野川分水見学ツアーでは、取水施設や水路の様子を見学しながら、奈良の水の歴史や農業、食について学びます。

8月7日(金)、夏休み中の親子など参加者13組37人で、大淀町下渕の取水施設や川上村の体験施設「森と水の源流館」、御所市で水路が東西に分かれる様子などを見学、学習しました。

 

「吉野川分水見学ツアー」をおこないました
「吉野川分水見学ツアー」をおこないました
「吉野川分水見学ツアー」をおこないました
「吉野川分水見学ツアー」をおこないました

【参加者の感想】
・奈良県の水がこんなふうに盆地まで運ばれていることは知らなかった。
・昔の人が考えて作ったと聞き、驚いた。今のお米の栽培が昔の人たちのお陰であることが痛感できた。
・東西分水工の水の量は驚くほど勢いがあり、見ていても怖くなるほどの水量があった。
・お米2合を作るのに必要なお水の量の多さに驚いた。
・子どもにもお米を作るのに大変なおもいで作っていることや、吉野川のことなどを学ばせるいい機会になった。 
・分水ができたお陰で、今の奈良県の米作ができていることを初めて知った。今まで何気なく見ていた“用水路”が分水からの水だと知って親近感がわいてくる。