「JISって何?もっと知りたいその役割!」を開催しました
2月12日、コープふれあいセンター六条で「JISって何?もっと知りたいその役割!」を開催しました。主婦連合会会長の有田芳子氏を講師にJIS(日本産業規格)の役割についてお話ししていただきました。
私たちの周りにはたくさんのモノが標準化されています。これが、製品やメーカーごとに大きさや検査方法が違っていたらどうなるのでしょうか。
1904年2月7日、アメリカ東部ボルチモアの市街地で火災が発生しました。ニューヨークやワシントンなど各地から多くの消防団がすぐに駆け付けたにも拘らず、36時間にわたり燃え続け、1,500棟以上の建物が焼失しました。なぜ、このようなことが起こったのでしょうか。
その理由は、ホースの規格が都市ごとに異なっていたため消火栓にホースが合わず、繋ぐことができなかったからです。これを契機にアメリカでは消火栓とホースの規格が統一化されることになり、このことが製品の標準化の代表例として知られることになりました。
このように、バラバラでは困るといった悪い状態を一つにまとめる(統一化する)ことで、私たちは安心して暮らすことや商品を購入することができます。標準を定めることは「互換性の確保」「品質の確保」「安全性の確保」などの観点から、私たちの暮らしに欠かせないものとなっています。
乾電池やボルト・ナット、コンセントとプラグなどは標準化された規格があるからこそ、メーカーが異なっていても不都合なく使用することができます。(互換性の確保)
プラスチック消しゴムや鉛筆、電子レンジなどは、求められるべき品質や性能を定めることにより安心して購入することができます。(品質の確保)
車のシートベルトやヘルメット、チャイルドシートなどは、十分な安全性が確保されていなければ、使用する意味がありません。少なくともこれくらいは満たすべきとされる安全基準を定めることで、危険な事故や危害を防止し、安全性を確保しています。(安全性の確保)
私たちの暮らしを支え、役立つ標準化。私たちが普段何気なく使っているものにも、様々な標準化されたものがあります。身近なところにある規格に目を向けてみるのも面白いかもしれませんね。