5月からスタートした「お米を育てよう」は、JAならけんと連携して取り組む「地産地消をすすめる会」の一環として、お米の種まきから体験・学習する企画。
 2月9日(日)の最終回は、大人を対象に「日本酒づくり」を学習しました。お子さん1人とスタッフ、組合員理事を含め、総勢12人が参加。同企画で収穫したお米を醸造していただいている宇陀市の芳村酒造㈱を訪れ、仕込み段階から完成までの一連の流れを説明いただきました。ここにしか現存しない昭和初期の薪を使って米を蒸す大型のかまども見学させていただきました。
 

 

お米を育てよう最終回「日本酒づくり」を開催しました
お米を育てよう最終回「日本酒づくり」を開催しました 芳村酒造(株)芳村氏

 「お米を育てよう」で栽培した米は、収穫後65%に磨き、蒸す行程を経て、現在もろみの発酵途中であり、2月ごろに絞って酒と酒かすに分け、ろ過して瓶詰め後、熱消毒をして完成。
 熟成中の窯の中を間近で見せていただくと、ふつふつと泡が出ていて酵母が生きている様子がわかりました。収穫できた120kgの米は、65%磨くことで78kgとなり、720mlが約200本、3月以降に出来上がる予定で、度数は飲みやすい16度です。
 ユニークなキャラクターの芳村さんのお話に、参加者は熱心に耳を傾け、お酒に関するさまざまな質問をする方もおられました。
 

お米を育てよう最終回「日本酒づくり」を開催しました ふつふつと発酵中のお米
お米を育てよう最終回「日本酒づくり」を開催しました 歴史あるかまどを見学
お米を育てよう最終回「日本酒づくり」を開催しました 少量でも絞れる絞り機
お米を育てよう最終回「日本酒づくり」を開催しました さまざまな質問に答える芳村氏

 参加者からは、「作り方やお酒の種類の違いがよくわかった」「仕込み中の樽の中を初めて見た。子どもも楽しんでおり、大人になってお酒を飲むようになったとき思い出してくれるかも」などの感想がありました。

お米を育てよう最終回「日本酒づくり」を開催しました