産直農産物及び産直畜産物の取扱い基準

 ならコープは、組合員の願いである「安心・安全な農・畜産物」を供給するために、これまで生産者の協力を得て、生産者の顔がみえる産地直結(産直)運動に取り組んできました。特に地場産直を優先し県内産直をすすめ、国内への産直ネットワークを広げ、組合員や生産者のくらしと健康を守る運動をすすめてきました。現在、環境・生態系の保全、生産物本来の価値の見直し等により、この産直運動も新たな段階に入っています。
あらためて産直の意義を明確にし、さらに消費者と生産者のくらしと健康を守り、より「安心・安全な農・畜産物」を確保し産直運動を強化するため、従来の産直3原則を踏まえ、産直5原則の定義を明確にし、合わせて産直産物の農薬使用基準や動物用医薬品基準を明確にしました。



■産直商品基準
  1. 生産者、生産地(圃場)単位での栽培履歴、肥培管理、肥育管理及び飼料管理が明確に示されていること。
  2. ならコープの「産直農産物及び産直畜産物の取扱い基準」に沿って栽培・肥育され、農産物に関しては、農水省の農産物表示ガイドライン表示を目指す取組みがされていること。
  3. 産直農産物の残留農薬検査に関しては、年に1度総合品質保証部で肥培管理に基づき検査を行ないます。

■ならコープの産直農産物の定義と基準
 ならコープ産直農産物産地指定品一般品
ならコ−プ産直品
(CKフードプラン)
コ−プ産直品
(CKコープの産直品)
生産者・圃場○確認する○確認する  
生産地○確認する○確認する○確認する 
肥培管理表○確認する○確認する○確認する 
肥培管理指導表○確認する○確認する○確認する 
交流組合員と交流する担当レベルで確認  
ならコープ
産直農薬基準
○基準適合   
生産者カード原則添付する    


■産直農産物基準
  1. 組合員の要求・要望を基本にした多面的な組合員参加の推進。1)多面的な組合員参加を実現する。2)組合員の要求・要望を商品・事業へ反映する仕組みを構築する。3)多様な手段を通じて正確で正直な情報提供を行なう。4)多様な産地・生産者との交流の場を設定する。
  2. 生産地、生産者、生産・流通方法の明確化。1)生産地、生産者、生産・流通方法を明確にする。2)組合員への情報公開方法をルール化する。
  3. 記録・点検・検査による検証システムの確立。1)記録の作成を徹底し、記録・産地・圃場の点検を実施する。2)定期的に残留農薬検査を実施する。
  4. 生産者との自立・対等を基礎としたパートナーシップの確立。1)相互理解と目的の共有化を進める。2)自立・対等を基礎としたパートナーシップを確立する。3)率直・正直なコミュニケーションをはかる。
  5. 持続可能な生産と、環境に配慮した事業の推進。1)生産者・生産者団体の持続型農業の取組みを支援する。2)産直事業から発生する環境負荷の低減を計画的にすすめる。

■ならコープ産直農産物の使用農薬基準
◆ならコープ産直農産物の『不使用農薬』一覧
※『不使用農薬』とは、絶対に使用してはならないというもの
使用用途成分名毒性分類魚毒性不使用理由商品名
殺虫剤イソフェンホス毒 物人畜毒性農薬アミドチッド粒剤
殺虫剤エチルチオメトン 毒 物人畜毒性農薬エカチンTD・ダイシストン
殺虫剤オキサミル毒 物人畜毒性農薬バイデート粒剤
殺虫剤ベンゾエピン毒 物水質汚濁性・人畜毒性農薬 マリックス粉・水和・乳剤
殺虫剤ロテノン劇 物水質汚染農薬デリコン粉剤・デリス粉3
殺虫剤EPN 毒 物B-s人畜毒性農薬EPN粉剤・粒剤・乳剤
殺虫剤硫酸ニコチン毒 物人畜毒性農薬硫酸ニコチン・ブラックリーフ
殺虫剤リン化アルミニウム特定毒物人畜毒性農薬エピヒューム・ホストキシン・ニテイア
殺虫剤ECP    劇 物ダイオキシン等の問題 VC粉剤・乳剤
除草剤パラコート毒 物人畜毒性農薬プリグロックス・マイゼット
除草剤2.4−PA  普通物ダイオキシン等の問題2、4−D

◆ならコ−プ産直農産物の『使用制限農薬』一覧
※『使用制限農薬』とは相互の話し合いで使用を避ける農薬で随時対象農薬を拡大していくもの
用途農薬成分名用途農薬成分名
殺虫剤クロルピクリン殺菌剤ガルベンダゾール
殺虫剤NAC殺菌剤ベノミル
殺虫剤ケルセン除草剤アトラジン
殺虫剤モノクロトホス除草剤アラクロ−ル
殺虫剤CVP除草剤リニュロン
殺虫剤D−D殺虫・殺菌剤臭化メチル
殺虫剤DEP成長剤マレイン酸ヒドラジド


■動物用医薬品基準
ならコープは、畜産物についても生産者の顔がみえる産地直結(産直)運動に取り組んできました。現在、検査技術の向上や外国から要請を受け、政府は動物用医薬品の基準整備を進めており、農薬同様に基準値での管理が進んできました。しかしその実態や危険性については十分消費者に伝わっていないのが現状です。その為ならコープでは独自の基準を設けて自主的に規制することとし、次のように判断基準で独自基準を設定しました。

《判断基準》
  1. 日本生協連の動物用医薬品評価結果を参考にすること。
  2. ならコープの畜産物、畜肉PB製品の使用実態を把握し、生産者との協議を行うこと。
  3. 国内での使用があるものを優先して基準化すること。
《使用禁止動物用医薬品》
現時点では国内での使用がある「カルバドックス」を使用禁止とし、今後の新たな基準設定については日本生協連の評価を踏まえ、基準の追加をしていくこと。

■ならコープ産直畜産物の定義と基準
 ならコープ産直農産物産地指定品一般品
ならコ−プ産直品コ−プ産直品
(CKコープの産直品)
生産者・生産地○確認する○確認する○確認する 
品質(品名・品種)基準表○確認する○確認する○確認する 
飼育管理責任者○確認する○確認する○確認する 
動物用医薬品管理表○確認する○確認する○確認する 
交流組合員と交流する担当レベルで確認  
ならコープ動物医薬品基準○基準適合   


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