新年おめでとうございます。
昨年、ならコープは創立40周年を迎えましたが、奈良県をはじめとした行政・自治体の皆様、全国各地の生協の仲間の皆様、共栄会を中心にしたお取引先各社の皆様、組合員の皆様のご支援を得て、無事に創立記念の諸行事と数々の事業を終えることができました。感謝申し上げます。
また2014年度は「第10次中期計画」中核年度にふさわしい、着実な年末年始の業績を残すことができました。これもひとえに、積極的なご利用とご協力、生協諸活動へのご参加をいただいた結果です。本当にありがとうございます。
今、私たちは厳しい競争時代の中にあります。今後もこの大切な組織を持続的に発展させ、100年にもわたって存続させるためには、創立時の高い「志」に立ち返って、協同連帯の教訓をしっかりと学びとり、新しい時代に適応していく必要があります。古都奈良の地に多数者生協を建設し、明るく住みよい街づくりと平和な暮らしを守り、生活文化の豊かな華を咲かせようとした奈良市民生活協同組合創設者たちの大きな「夢」を“砂子(いさご)長じて巌(いわお)となる”よう、時間がかかっても積み重ねを大切にして確かなカタチにしてまいりたいと考えます。
「第10次中期計画」の“地域共生戦略”は、とりわけ自然との共生、生き物との共生、地域社会(奈良県南部東部を含めた)との共生を重視しております。高齢者や買物弱者といわれる人々の消費生活の支援につながるよう、新しい宅配事業の開発や生涯にわたって利用が続けられる配達システムの普及をすすめ、県下市町村との高齢者見守り協定締結を含めた地域包括連携の関係づくりを追求してまいります。
また、レジリエンス(非常時もしなやかに対応できる能力)を高め、温かくて強い生協づくりをめざし、奈良県民・組合員から“ならコープがあって本当によかった!”と評価していただけるよう、役職員一同、力を集中して日常業務に励みます。生協でのお買い物は社会をより良くします。「ならコープがあってたすかるわ!」「コープって頼りになるね!」「みんなの力ってすごいね!」の声が、奈良県のすみずみから聞こえてくるよう努め、組合員のために実行できることを増やしてまいります。
2015年は、乙未(きのとひつじ)の年です。コツコツと積み立てることで物事を完成させる一年にしていきたいと思います。よくまとまった組織の中で、チームワークよく、フレンドリーに温順に、努力する「未(ひつじ)」にあやかって、最後まで目標実現に向けてやり続けることを新しい年の決意としたいと思います。みんなで見る夢は必ず実現するものです。組合員の皆様はもとより、関係各位のいっそうのご指導、ご協力をよろしくお願い申し上げ、新年のご挨拶といたします。

2015年1月1日 市民生活協同組合ならコープ 理事長  森 宏之