9月12日(土)、吉野郡川上村白屋地区において、水源地の村「未来への風景づくり」下草刈りと生態系学習会を開催、ならコープグループ、川上村役場から50人が参加しました。昼食交流では大和ハウス工業株式会社グループから49人が参加しました。

旧白屋集落は、2003年に行われた大滝ダムの試験湛水の影響により地すべりが発生しました。その対策工事は終わりましたが、住民は集団移転を余儀なくされました。すでに建物はなくなって石積みの独特の風景や、神社跡の鎮守の森など、かつての人々の営みの名残が残っています。かつてのこの地の人のぬくもりを、緑による景観づくりをとおして再生していくため、2015年3月14日にならコープ協賛区画に植樹した活動拠点の下草刈りと白屋地区の生態系学習、「未来への風景づくり」協賛企業の大和ハウス工業株式会社との昼食交流をおこないました。

晴天の中、「景観づくりに取り組み、この地に温もりのある土地を作って我々の新しいふるさととして守り、今後も川上村の応援を続けていきたい」と森理事長の挨拶で開会しました。続いて、川上村役場今福氏から生態系学習の講師和歌山大学大学院古山暁氏の紹介と、川上村白屋地区について「この地を原生林に戻すのではなく、かつて人が住んでいたことを思い出すような“庭”にしてほしい」と挨拶がありました。

参加者全員による記念撮影をおこなった後、下草刈りグループと生態系学習グループに分かれて活動を開始しました。
生態系学習は25人の参加者が、白屋地区を歩きながらトンボや蝶、コオロギなど20種類くらいの昆虫を見つけ、古山講師から 昆虫の特徴や見分け方など説明や質問を受けました。
参加されたご夫婦からは「自然の中に久しぶりに参加できて楽しかった。虫の名前は覚えられないけれど、生き物の種類が多く、これから虫を見る時の視点が変わるかも」と感想がありました。
生態系学習を終えたグループも下草刈りを開始。今年3月に21本植樹した区画の雑草の刈り取り、ススキの根おこしなどの作業をおこないました。

 

水源地の村「未来への風景づくり」下草刈りと生態系学習会を開催しました 記念撮影
水源地の村「未来への風景づくり」下草刈りと生態系学習会を開催しました 白屋地区の生き物調べ
水源地の村「未来への風景づくり」下草刈りと生態系学習会を開催しました
水源地の村「未来への風景づくり」下草刈りと生態系学習会を開催しました 下草刈り
水源地の村「未来への風景づくり」下草刈りと生態系学習会を開催しました
水源地の村「未来への風景づくり」下草刈りと生態系学習会を開催しました 作業の後の昼食は格別

作業終了後、下草刈り作業にも参加した「未来への風景づくり」プロジェクト協賛企業である大和ハウス工業株式会社と川上村・ならコープの参加者合同で昼食交流をおこない、有山常任理事の挨拶で閉会しました。