“安心してくらせる地域づくり”に挑戦する一年に

 

新年のご挨拶
新年のご挨拶
新年のご挨拶

 新年おめでとうございます。昨年、ならコープは「第10次中期計画」の最終年度にふさわしい前進的な成果をあげることに成功し、すばらしい年末年始の業績を残すこともできました。これはひとえに、奈良県をはじめとした行政・自治体の皆様、共栄会を中心にしたお取引先各社の皆様のご指導、ご協力の賜物であり、そして何より組合員の皆様が、積極的にご利用、ご協力をいただいた結果です。本当にありがとうございます。

 これからの世界は人間とその命の尊厳を大切にした社会と経済に変わっていくことの中に発展方向があると考えます。地域社会における協同原理・倫理が大きな意味を持ち、豊かな暮らしの実現が可能になってくる時代です。人と自然との共生、人と地域との共生、アジア・世界との共生が、これからの時代の大きなテーマとなります。ならコープは「2020年に向けた新環境政策」で42年前に創立した時の基本方針を確認、奈良県の豊かな自然と文化を守り、次世代の子どもたちに引き継ぐために環境にやさしい地域づくりをすすめることにしています。今、奈良県においては地場産業振興と地域経済活性化をめざす市町村発の「地方創生」の取り組みが注目を集めていますが、奈良県の南部東部の皆さんとならコープとが協働連携できる状況が生まれてきました。また、さまざまな暮らしの分野で自治体との協働・連携の可能性が高まっています。

 今年の春に奈良市恋の窪本部で社会福祉法人 協同福祉会、奈良県医療福祉生協、ならコープと「コープたすけあいの会」の3つの組織の力を合わせて“たすけあい・ささえあい・わかちあい”の事業を開始します。新本部事業棟を建設し、サポートハウス(あすならハイツ)、診療所、家事援助活動等を来年度から運営していきます。この間、奈良県内の協同組合の皆様と取り組んできた「吉野の森と水をまもる運動」は「吉野共生プロジェクト」へと発展しています。奈良県産農林畜産物・地場商品の普及に取り組める新しい事業所を吉野町西谷に開設できることになりました。ここは新会社「ハートフルコープよしの」が事業運営し、障がい者の方も働ける場になりますが、南部東部の農林畜産業の振興にも役立つよう協同組合提携の事業を盛り込みたいので協議を重ねています。秋には店舗用地を確保できた大和高田市近鉄築山駅前に「コープなんごう」を開店します。より多数の消費者がコープに集い協同し、豊かなくらしに出会える交流の場をつくります。

 地域に根ざす生活協同組合として「弱きもの、小さきもの、貧しきもの」が追いやられる今の社会状況を改善し、平和を守って住みよい地域づくりの運動を大切にしたいと念願してきましたが、組合員のくらしに貢献する環境・エネルギー分野への新たな取り組みを進めます。再生可能エネルギーの発電を目的に設立した「(株)コープエナジーなら」を盛り立て、「再エネ基金(仮称)」の創設を検討してみたいと考えます。

 さて2016年は、丙申(ひのえさる)の年です。元気に動きまわることで楽しい場をつくり、実りをみんなで分け合える一年にしたいと思っています。集団力でチームワークをよくし、知恵力を巡らして、新しい物事にチャレンジし、最終目的を達する『西遊記』の玄奘三蔵法師と孫悟空にあやかって勇猛果敢に、新しい「第11次中期計画(2016年~2018年)」での経営課題“安心してくらせる地域づくり”に挑戦することを新しい年の決意とします。みんなで見る夢は、必ず実現するものです。組合員の皆様はもとより、関係各位のいっそうのご指導、ご協力をお願い申し上げ、新年のご挨拶といたします。 

2016年1月1日
市民生活協同組合ならコープ 理事長 森 宏之