~復興支援を考える~『忘れない 311』

 2011年3月11日の東日本大震災から7年、発災の翌年2012年度から始まった「関西3生協(おおさかパルコープ・よどがわ市民生協・ならコープ)合同企画・東北応援バス」には、のべ2,900人のボランティアが、さまざまな活動に参加いただきました。2017年度で東北応援バスは終了となり、これまで6年半の取り組みの中で感じた事、また、これまでの成果とこれからの取り組みを考える機会として、「東北応援バス終了報告会」を2018年3月24日、奈良ロイヤルホテルで開催し、約140人が参加しました。

 

東北応援バス終了報告会を開催しました
東北応援バス終了報告会を開催しました 岩手県・広田湾漁協、牡蠣の試食
東北応援バス終了報告会を開催しました ボランティア活動の様子を展示

  第1部のリレートークでは初めに、被災地で現地コーディネーターを担当されたおおさかパルコープ 林輝泰氏から、発災から現在までの応援の経緯について報告があり、「被災地からのメッセージを強く感じた。今後どこででも同じような災害が起こりうる時代、未然に防げたことを、被災地から学ぶことが大切だと実感する」と訴えられました。

 続いて、東北応援バス参加ボランティアで組合員の福井忍さん、保坂空さん、ならコープ職員の神木佳奈子担当から報告がありました。組合員ボランティアの保坂空さんは高校三年生でお母様と共に参加され、「東北の人たちの明るさに逆に勇気づけられた。ボランティアは偽善だと言う人がいるが、自分が正しいと思う事を選択し、やってみて気付くことがある」と思いを伝えられました。

 第2部では毎年福島の子ども保養プロジェクトで協力をいただいている東大寺教学執事 上司永照師から講和があり、「修二会では復興を祈り、災害を未然に祈りを続けている。祈る気持ちが強い時、初めて救済がある。バスでボランティアに行く人たちの心の中にはきっと『祈り』がある。だから動ける」と語られました。

 最後に、会場全員で「幸せなら手をたたこう」「故郷」「空より高く」を合唱し、天国まで届くようにと思いを込めて紙飛行機を飛ばしました。

東北応援バス終了報告会を開催しました おおさかパルコープ 林輝泰氏
東北応援バス終了報告会を開催しました 組合員ボランティア 保坂空さん
東北応援バス終了報告会を開催しました 東大寺教学執事 上司永照師
東北応援バス終了報告会を開催しました
東北応援バス終了報告会を開催しました 「みんなのたからもの」ししゅう高田松原プロジェクトの作品

「みんなのたからもの」ししゅう高田松原プロジェクト
東北の復興を願う人々が、心に残る震災前の美しかった高田松原の風景を後世に残そうと一針一針に思いを込め、タペストリーに繋ぎ合わせてひとつの作品にされています。