秋のおすすめ講座・あすなら塾公開講座 
「あすなら塾」第2弾は、10月5日(土)コープなんごうで、「商品編~食の安心・安全~食品表示を学ぼう~」をテーマに開催。35人が参加しました。講師に科学ジャーナリストの松永和紀氏をむかえ、食品に関する安全情報についてお話いただきました。松永氏は、食品を選ぶとき知っておかないといけないことを、科学の目線から説明されました。

 

あすなら塾:~商品編~食の安心・安全、食品表示を学ぼう
あすなら塾:~商品編~食の安心・安全、食品表示を学ぼう 科学ジャーナリスト 松永和紀氏

添加物より怖いのは、家庭の台所にいる「微生物」
 「無添加のほうが安全」は本当でしょうか?例えば、「ツナマヨのおにぎり」。「添加物」があるからこそ、おいしく食べることができます。「自然・天然だから安全・高品質、人口合成は危険、粗悪」は間違っています。食品に含まれる発ガン性物質などはゼロにはできません。どんなものをどれだけ食べるかで、体への影響は大きく違います。日本では、農薬・食品添加物・抗生物質など、専門家が「適切な使用法、使用量ならリスクの懸念はない」と判断したものだけが用いられています。添加物を使用しないことで、むしろ安全性や品質が低下することもあります。「昔のイメージで添加物を語るな」と言われます。1960年~70年代には、体に影響を及ぼすとされる添加物は使用禁止となり制度が改善されました。このときの市民運動はとても大きく、特に生協の力が大きかったといえます。現在は問題のある食品添加物は使われなくなり、「微生物による食中毒」に再び警戒感が強まっており、家庭の「台所」での管理が最も重要となっています。
 
安全性に関わる大切なことがわかる新たな添加物表示
 確認してほしいのは食品の「添加物表示」です。2020年3月までは新旧表示が混在しますが、新表示では①食品に使用されている添加物はすべて表示する②添加物に占める割合(重量)が高いものから順に表示する③原則として物質名で標記し、別名や簡略名は決められたもの以外は使用できない④物質名に用途名を併記④ただし栄養強化を目的に使用される添加物、加工助剤、キャリーオーバーのいずれかに該当する場合は表示が免除されます。注目すべきところは「栄養成分表示」の義務化です。重要なのは安全性にかかわる表示(消費期限、保存方法、アレルギーなど)です。また栄養成分表示、特に食塩相当量をチェックすることが大切です。 健康に過ごすためには、どんなものも摂り過ぎず、バランスよく適量を食べる。適度な運動で、安全・健康な生活を送ることが最も大切です。


●あすなら塾公開講座は、今後下記の予定で開催します。みなさまのご参加をお待ちしています。
11月24日(日)環境編「プラスティック問題について」コープ七条
12月14日(土)福祉・子育て編「フードバンクって何?」コープふれあいセンター六条


お申し込み・お問い合わせ:ならコープ 組織部 電話0742-45-7884(月~金 9時~17時)

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