容器包装指針(容器包装ガイドライン)

 ごみ問題が深刻化する中で、容器リサイクル法の施行や環境問題から商品容器包装の簡素化、リサイクル化が社会的な課題になり、事業者責任が厳しく問われてきています。
 本来、商品の容器包装は内容物の保護や、内容表示などの機能が要求され、選択・開発されてきました。これに対してならコープでは、ならコープ商品については塩化ビニールを使用しないこと、消費シーンを想定した適正で機能的な表示の改善に取組んできました。しかし、現在の社会情勢では、ならコープが今まで取組んできたことの上に、ごみの減量化や環境保全に配慮することが求められています。
 そこでならコープでは、納品される流通包装とならコープ商品の容器包装を対象に、過剰包装の削減、リサイクル性の向上、リサイクルしやすい形状の工夫やリサイクル率向上のための広告宣伝などを中心課題とし、毎年の目標を設定し、より社会に貢献できる容器包装を目指すことを基本的な考え方としたガイドラインを設定することにしました。
 なお、他の一般商品についても、このガイドラインの考え方と基準に沿った働きかけを行なっていきます。



■容器包装指針と具体的な進め方
  1. 商品の容器包装の簡素化・軽量化を図り可能な限り削減します。
    • ならコープ商品及び容器リサイクル法対象品の容器包装重量の把握と素材別分析。
    • 過剰な包材の使用削減。当面はトレー包装の袋包装化、多重包装の単純包装化など。
  2. リサイクル出来る容器包材の使用とリサイクル可能な容器はリサイクルしやすい工夫をします。
    • ならコープでリサイクルしている商品分野について(一字削除)可能な限り次の容器包材を使用する。
      • 調味料…ガラスビン、PETボトル
      • 精肉、鮮魚、農産トレイパック品…PSPトレイ
      • 飲料、缶…紙パック、アルミ缶、スチール缶、PETボトル、ガラスビン
      • 卵トレイ…PETパック
    • リサイクルしやすい工夫を進めると共に、リサイクル方法の普及を図る。
    • カラートレイはその実態を把握し、管理しながら削減に取組む。
  3. 流通包装は可能な限りリサイクルをします。
    • 通い箱(卵パックなどの再使用の容器を含む)の使用。
    • 段ボールや発泡スチロール箱などを、物流センターなどで集中回収し再資源化する。
    • 店舗での買い物袋や「マイカゴ」の普及と継続。
  4. 再生資源が利用できる容器包装には、再生資源を優先的に使用。
    • 容器包装リサイクル法の10分類の材質で、再商品化可能な容器包装を優先的に使用。
  5. 廃棄処理し易い包材を使用する。
    • 使用後にかさを減らせる包材の使用と処理方法のルールの普及。
  6. 塩素を含むプラスチックは他の材質に変更します。
    • 引き続きコープ商品の包材から塩化ビニール包材を排除。現時点ではビンのパッキンは対象外。
    • 塩化ビニリデンを含む包材についても他の材質に切りかえる。
  7. 環境や生態系に影響を及ぼすおそれのある材質の調査と代替への研究を進めます。
    • 包材の中の環境ホルモン物質として疑われている物質の調査・研究。
    • 物質の影響条件を調査し、影響を及ぼすおそれがある場合は代替材質に切りかえる。
  8. 専門的かつ技術革新が進む分野であり、日々の情報収集を進めると共に、取組みの情報を積極的に提供し、全体の容器包装削減運動に役立てます。
    • 生産メーカー、団体からの情報収集、国際的なLCA(ライフサイクルアセスメント)手法標準化の流れなど各種研究情報の収集やリサイクル団体等の自主基準等の情報収集。
    • 再生資源使用率(古紙使用率、再生ペット使用率等)等の情報をわかり易く提供する。
    • 生協の取組みを積極的に公表し、削減運動をすすめる。
  9. 2001年4月に施行された「資源有効利用促進法」に基づき、「容器包装の識別表示」を行ないます。「識別表示(マーク)」に加え、記載することが推奨されている「材質表示」をアルファベットの略号を用いたJIS(ISO)方式と組合員にとってよりわかり易いように日本語表示も合わせて行なっていきます。


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