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ならコープ生まれのヒット商品

北海道や東北、九州を除く全国の生活協同組合で
次々にヒット商品となった
「ブラウンサーブロールパン」は、
桜井市の巽製粉(株)・
フローベル製パン事業部が製造メーカーだ。
ならコープのプライベートブランド商品である
オリジナルのプレーンタイプや
レーズンタイプをはじめ、
後発には日本生協連のコープ商品として
黒糖やクルミ入りを開発。
それらは全国の生協で供給され、
多数の組合員から好評を得ている。
今回はその「焼きたての味」を訪ねた。

調理例
いろんな花のハチミツやジャムで楽しむほか、
カレーやシチューに添えて休日の食事を楽しみたい。
 
商品の特徴は
焼きたての味を
商品は半焼き・冷蔵タイプ。
オーブントースターやオーブンレンジなど、
短時間で焼きたての味を手軽に実現!!
こだわりの発酵バター
新鮮な生乳を分離してできる生クリーム。
発酵バターは、それを乳酸菌で発酵したもの。
プレーンタイプには宮崎県の牧場で生まれた、
こだわりの発酵バターを使用。
ヨーロッパタイプの香り・風味を追求。
レーズンの「粒」に工夫
レーズンタイプに使用するのは、
カリフォルニア産「ナチュラルトンプソンシードレス」種。
ただし、通常のセレクトレーズンの
2/3程度の大きさであるミゼットタイプを指定、
レーズンとパンがしっくり馴染む美味しさを実現。
 


焼きたての温もり。焼きたての香り。
今回登場の商品には、いずれも奈良県内産の卵を使用しています。
地場(メーカー自社工場)で製粉した小麦(アメリカ・カナダ産)と、
地場でとれた卵を原料につくる味、いかがですか?
ブラウンサーブロールパン
焼く前・焼いた後のブラウンサーブロールパン

 

仕込み

■生地の本仕込み
すでに発酵を終えた中種生地に、塩・砂糖・油脂などを加えてミキシングします。

フロアータイム

■フロアータイム
充分にミキシングした生地を、約20分間休ませます。とても旨そうな香りがします。

生地玉づくり

■生地玉づくり
できた生地は、まず玉状に丸めて、パン1個分の分量にしてゆきます。

生地玉の成型

■生地玉の成型
流れてきた生地玉の空気を抜き、均一に発酵するよう成型します。

成型チェック

■成型チェック
バラツキがでないように、製品毎にカタチを整えてゆきます。

窯入れして完成

■窯入れして完成
成型・発酵を終えれば、いよいよオーブンで焼き上げます。商品は、焼き色をつけずに中心まで火を通して仕上げます。

ちょっとした逸話

 こんな話がある。
 アメリカのとあるパン屋さんで火事がおこった。消防隊が出動、火は消し止められたが店は大きく焼けてしまった。店主が焼け跡をみてみると、焼けたような焼けてないようなパンがでてきた。それをもう一度焼いて食べてみると、とても美味しかった。その出来事がヒントになってブラウンサーブロールパンは誕生した・・・・実際に製品を考案したのはゼネラル・ミル社(1949年)だといわれる。ただ、真偽はさておき先の逸話もよくできた話といえる。
 今回商品の製法で最もたいせつなことは、焼き色をつけずに、しかも中心まで火を通すことにある。冷蔵で届いたその真っ白なパンを、家庭で焼くのが醍醐味だ。発祥の地アメリカでも、主婦がこのパンを購入後、手軽に焼きたてのホットロールをサーブできることからブラウンサーブ(焼き色をつけてサービスするの意)と呼ばれ人気を得たという。その名はまさに「焼きたての味」の提供にほかならない。

丁寧でリッチな加工

 商品を製造するのは、奈良県桜井市の巽製粉(株)・フローベル製パン事業部だ。ならコープのプライベートブランド品として開発されたのは意外に古く、10年以上も前のことになる。
 工場では、吟味した小麦粉を製粉することから作業がはじまる。イーストやイーストフードなどを入れた粉を仕込み水で練り、発酵室で4時間以上寝かせて本仕込みへ。ここで塩や砂糖などの副材料を入れるが、卵は奈良県産の卵だ。また、プレーンタイプのパンに配合する発酵バターには、宮崎県の高千穂農場産を使っている。
 こうした凝った材料を混ぜ合わせて生地を練り込み、さらに寝かせて生地玉をつくる。それを休ませ、成型して発酵、オーブンで「白く焼いて」作業は終わりにちかづく。あとはコンベアの上で30分ほど冷却すれば完成だが、このときの仕分けは手作業でおこなう。機械化するとカタチがくずれる恐れがあり、熟練を要するこだわりの作業だ。以前、某メーカーがブラウンサーブロールパンを製造しようとしたときは、この部分を機械化できなかったため断念したとのエピソードがある。

よいものを見なおそう

  商品の内容をつぶさにみてゆくと、実に真面目なつくりであることがうかがえる。地場で製造することのメリットを生かしていること・安心して口にできる原料のみであること・低価格化がすすむ厳しい状況にあっても良質な副材料にこだわっていること・・・・プライベートブランド品であっても、あまり身近にありすぎると、こうした美点を忘れてしまいがちだ。今では日本生協連のコープ商品として全国の生協で供給、多数のファンを獲得したブラウンサーブロールパン。それは単なる物珍しさだけではない気がする。

 

 最後に余談を。
 冷蔵品なのだから、ひょっとして冷凍も・・・・?商品を手にすると、つい、そんなコトを思いつく読者も多いだろう。だが、パンを発酵させるイースト菌には冷凍用・冷蔵用の2種類があり、本品は冷蔵用のイースト菌仕様だ。どうしても、という場合は冷凍できなくもないが・・・・自然解凍で解凍しなければならない上に、オーブンでも長めに焼かなければならない。そして美味しくできない。ないないづくしでガンバルより、やはり賞味期限内に食べてしまうのがいいようだ。

 

今回は巽製粉(株)・フローベル製パン事業部の方々に
ブラウンサーブロールパンの焼き方をご紹介いただきました。
こだわってつくった商品を美味しく食べて頂きたい・・・・
そんな想いから工場内で実演した模様をバッチリ撮影!!
すでにご存知の方も多いとは思いますが、
商品を初めて使われる際には、ぜひ、ご参考ください。
焼き方のコツ
実演風景。工場内の一室で、製造部長(右)と次長(左)のお二人が登場。
オーブントースターと電子レンジ(オーブン機能)を使って、いろいろと検証してみました!!
焼き方のコツ
オーブントースターで上手く焼けない!!そんな場合の例として焼いたのがこの写真です。
パンを写真のように並べて置くと、たしかに3本から5本は焼けるのですが、
ムラ(真ん中ばかりが焼けて両端が焼けない)になることが多いようです。
焼き方のコツ
焼く前に予熱したあと、写真のように並べて焼きます。
一度にたくさん焼くことはできませんが、こうすればムラなく仕上げることができます。
ちょっとしたコトなのですが、ご覧のとおり見栄えはかなり違います。
もちろん、おいしさもこちらに軍配があがります。
なお、確実に美しく仕上げたい場合は、ガスや電子レンジのオーブンがおすすめです。
これなら一度に2本以上焼くこともできます。
※焼き時間の目安は、包材の裏をご覧ください。
焼き方のコツ
包材の裏には、より美しく焼くために卵水の使い方が紹介してあります。
でも、実際にどんな焼き上がりになるのか、知らない方がいらっしゃるかもしれません。
そこで、やってみました!!焼き面にツヤがでて、これはとても美味しそうです。
ちょっとしたパーティーなどに、ぜひおすすめします。

WRITER/村上 実樹   PHOTO/(株)田部井デザイン

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