7月16日(土)、奈良ロイヤルホテル(奈良市法華寺町)で、ならコープ創立42周年記念学習会「熊本地震に学ぶこと」を開催、職員や県内市町村の防災担当者など約250人が参加しました。
講師として熊本県より、阿蘇郡西原村日置和彦村長、熊本県生協連大谷信博専務理事、肥後農産出荷組合宮本洋一郎代表取締役、俵山交流館「萌の里」大谷光明代表取締役の4人をお迎えして、リレー報告とパネル討議をおこないました。
 
ならコープ森理事長の挨拶の後、リレー報告では、被災地の現状、被災して感じたことなど限られた時間の中で、あらゆる角度からご報告いただきました。
〔熊本県生協連大谷専務理事〕からは
倒壊したご自宅の写真を見せながら被害の状況を説明。今後の教訓として、本気の準備、地域のコミュニティづくりの大切さと生協と行政の連携について話されました。
〔肥後農産出荷組合宮本代表取締役〕からは
震災当時を振り返り、深夜の本震でそれまでもちこたえていた家も倒壊。余震が続く中、育ち続ける農作物は収穫していかなければならず、地震の片付けより農作物の出荷を優先した地元農家の思いと、生産者から支援に対するお礼のメッセージをビデオで紹介しました。
〔俵山交流館「萌の里」大谷代表取締役〕からは
俵山交流館「萌の里」の紹介と震災後の現状を話されました。震災当日のことを思い出され、声を詰まらせながら話される場面もありました。
〔西原村日置村長〕からは
人口約7,000人の西原村で約4,000人が被災し避難を余儀なくされた状況は想定外の地震だったが、これからは想定外という言葉はない。すべて想定しなければならないと強く語られました。

 

ならコープ創立42周年記念学習会~熊本地震に学ぶこと~を開催しました
ならコープ創立42周年記念学習会~熊本地震に学ぶこと~を開催しました
ならコープ創立42周年記念学習会~熊本地震に学ぶこと~を開催しました

その後、ならコープ小田副理事長をコーディネーターにパネル討議がおこなわれ、参加者からの質問に4人の方々からお答えいただきました。
実際に被災された方からの言葉は非常に重く、一人ひとりが思いを受け止めて感じ考え、今後も被災者への継続的な支援の必要性と、熊本地震から防災、減災、発災時の初動対応などを学ぶ学習会となりました。