持続可能な生産と
地域とのつながり

品質保証室による部内学習会の実施

組合員からの商品に対するお申し出内容を正確に聴き取り、要望に沿った回答ができるように、お申し出の一次対応学習会や臭気トレーニングをすすめました。2022年度の商品に対するお申し出件数は676件(前年837件、前年比80.7%)と減少し、二次苦情につながるものはありませんでした。

商品検査活動

商品検査活動は、微生物検査10,281検体、理化学検査3,518検体の検査を実施しました。商品検査の対象や項目を精査し、アレルゲン検査や産地判別検査など時流に合った検査をすすめています。

特定非営利活動法人奈良県HACCP研究会(通称:ならハサップ)の活動

特定非営利活動法人奈良県HACCP研究会(通称:ならハサップ)は、食品の安全性確保の仕組みを広げる活動をおこなうために、(公社)奈良県食品衛生協会と市民生活協同組合ならコープが協力し、2014年2月に立ち上げたNPO法人です。品質保証室が事務局となり認証取得に向けた指定研修の開催や運営面でのフォロー、講演会などを奈良県消費・生活安全課や(公社)奈良県食品衛生協会と協力して運営しています。食品衛生法の改正によって2021年6月1日から、原則としてすべての食品等事業者に「HACCPに沿った衛生管理」が求められることになったため、奈良県HACCP自主衛生管理認証制度自体は2024年3月末を持って廃止になりますが、引き続き、県内の食品企業の皆様と衛生・品質管理水準の向上を目指し取り組んでいきます。

組合員と職員による学習会開催

ならコープ職員・委託業者対象の、食の安心・安全の取り組み、衛生的な手洗い、商品へのお申し出対応等の学習会を29回実施。組合員、理事等を対象とした、食中毒予防や品質保証(安心・安全)の取り組みの学習会を5回実施しました。

農業への参入

ならコープは2022年7月から五條市阿太地域で、耕作放棄地の有効活用、地産地消の推進、障がい者雇用および地域雇用の促進などをめざして、産直生産者からノウハウと丁寧なアドバイスを受け新たに農業事業を始めました。拠点となる五條事業所開設準備室を同市東阿田町に設置し、7月1日に旧阿太小学校跡地で開所式を行いました。

産地とのつながり

2023年2月、組合員と産直生産者が交流する場として産直交流会を開催しました。4年ぶりに15の産直提携先から届いた産直品で作られた料理を試食しながら組合員と生産者が産直の意義を確認し、組合員の願いや生産者の苦労話などを交流しました。生産者・生産者組織団体49人、組合員36人、役職員52人が参加しました。

地産地消をすすめる会

6月は「じゃがいも収穫体験」、10月は「さつまいも収穫体験」また、3年ぶりに開催したお米を育てようの企画では、田植え・稲刈り体験に9家族27名が参加しました。「吉野川分水ツアー」を3年ぶりに開催し、大和平野土地改良区の見学もおこないました。

取引先の点検

取引先点検は、取引先との合意のもとに確認した「商品仕様」通りに、原材料が使用されているか、衛生的に製造されているか等を、外部からの検証業務の一環として行うものです。その結果は取引先にとっても有用な情報となります。
原材料の品種や産地偽装について原料トレース(追跡)が必要な取引先の点検は商品部門、お申し出を受けた重大な事故、微生物検査結果など、食品衛生上のリスクを伴なう取引先の点検は品質保証部門が行っています。
取引先点検では、工場の衛生状態、防虫管理、薬剤管理、製造工程、記録帳表、使用原料の確認等を実施し、必要に応じて改善を要請しました。また、点検の際には、検査結果や商品へのお申し出に対して、製造者と確認した再発防止策が実行されているかどうかも確認しています。
2022年度は新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、取引先を訪問する点検回数は減りましたが、帳票による点検を含め商品部門、品質保証部門で、51社55回点検を実施しました。2023年度も引き続き、商品仕様や衛生状態の確認を実施します。

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