2015年2月7日(土)奈良商工会議所5階ホールにおいて、奈良県生協連合会主催で「地域共生社会」をテーマに、第25回奈良県生協大会が開催されました。生協組合員、行政、諸団体、エネルギーや地域活性化に関心のある市民など163人が参加しました。


基調講演は、岡山県真庭市長太田昇氏を講師に迎え、バイオマスを中心にした「地域資源を活用した地域戦略」についてお話を聴きました。
真庭市は森林資源を生かしたバイオマスタウンの取り組みが全国的にも注目されていますが、太田市長は民間有志の勉強会から始まった地域づくりの取り組みのプロセスと各事業の内容について詳しく話されました。
真庭市では「自然」「連携」「交流」「循環」「協働」をキーワードに、発電や熱利用などのバイオマス利活用が魅力ある価値をつぎつぎに生み出し、元気なまちづくりへとつながりました。もともと地域にある豊かな資源を見つめなおし、人々が協働しまちの中で資源と経済を循環させる仕組みをつくることで、市民と地域が連携した「地域経営」を実践されています。
つづいて、奈良県森林組合連合会の北野享司代表理事専務から、大淀町馬佐で4月から稼働予定の木質バイオマス発電所の概要と奈良県の森林・林業・木材業の実情などについて報告がありました。


後半は会員生協の7人から「くらしづくり・まちづくり」についての活動報告があり、ならコープからは吉田理事が「ならコープの買い物支援」について報告しました。
最後に、今年4月ニューヨークで開催されるNPT(核不拡散条約)再検討会議へ奈良県の生協として代表派遣される村上泰三さん(奈良教育大学)と小比賀博美さん(ならコープ)が、派遣にあたっての想いを述べました。
奈良県生協連合会辻専務理事は「自然、食べ物、エネルギーなど自分たちの住む地域にある資源を見つめなおし、人のきずなを深めることで地域の自立を実現できる。これからもよりよい奈良の明日のために人のきずなを生かした協同の取り組みを広げていきたい」と話され閉会しました。