食の安全

商品、くらしの活動

たべる、たいせつ(食育)の取り組み

ならコープは、組合員一人ひとりが食について学び、生産と消費をつなぎ、くらしを向上させることを商品政策の大きな柱としています。組合員が安心して食生活を送ることができるように、組合員自身が商品の成り立ちや生産、製造過程を実際に見たり、学習したりすること、生産者や取引先との交流を通じて食についての関心や知識を高めることをめざしています。

<エリアの取り組み>

エリアごとに「たべる、たいせつ」のテーマと商品を設定し、食育のイベントを各エリアで開催するなど、商品、食育について、工夫した取り組みが行われました。北エリアは、テーマ「ならコープの産直(産地直結)はスゴい!」商品「ならコープの産直品」、中エリアは、テーマ「おいしい楽しいdeヘルシー」商品「日本のスーパーフード」、南エリアは、テーマ「こつこつ元気!」商品「生協牛乳」を取り上げ、それぞれで工夫した活動が行われました。

<「エシカル消費」の取り組み>

組織内で「エシカル消費」について学習をすすめました。10月~11月を「エシカル月間」として日本生協連のエシカル消費に対応した商品、ならコープの産直商品を中心に取り組みました。また、震災支援として商品の買い支えを通じて生産者を応援する企画を実施しました。

<体験学習>

子ども料理教室にはのべ302人(前年278人)が参加し、「たべる*たいせつキッズクラブ(5~12歳を対象にした家庭でできる通信型食育サポートプログラム)」など、多くの子どもたちが食育について学ぶ機会となりました。

生産者との交流

●地産地消をすすめる会の取り組み

JAならけんとならコープによる「地産地消をすすめる会」では、「たべる“なら”大和」の地産地消ブランドをひろめるとともに、様々な体験活動を行っています。

○明日香村で田植え体験(6月)
場所:明日香村 6家族38人の参加
地元のお米「ひのひかり」をもっと知ってもらうとともに田植えを体験いただくことを目的に開催しました。

○吉野川分水見学ツアー(7月)
14人の参加
米作りに欠かせない “水”。その昔、県内の主要水田地帯である大和平野は雨量が少なく、深刻な水不足が問題でした。吉野川分水がどのようにして大和平野に引かれているのかなどの分水のしくみを、ツアーを通じて学びました。

○さつまいもの収穫体験(9月)
場所:奈良市大柳生 12家族35人の参加
県内の耕作放棄地を活用して栽培している地元のさつまいもの収穫体験を開催しました。収穫したさつまいもは商品としても組合員にご利用いただきました。

●バケツ稲づくり体験(6月)

会場:ディアーズコープたつたがわ
協力:岩手県経済連・ライスフレンド(株) 6家族17人の参加
お米づくりの話、土づくり体験、お米の試食と交流を行いました。

●夏休み生協牛乳のふるさと体験ツアー(7月)

協力:大内山酪農農業協同組合(三重県) 6家族18人の参加
ならコープ産直第1号商品である生協牛乳のふるさと大内山酪農を訪れ、牛舎、工場の見学、生産者との交流を行いました。

●お米キャラバン(11月)

JAピンネの生産者が北海道から来訪され、お米キャラバンをディアーズコープいこま、コープなんごうで開催し、組合員との交流を行いました。

商品を通じての交流

●商品学習会の開催(通年)

57企画 1,097人の参加
ならコープネットを中心に、商品の産地や工場の見学会、生産者・メーカーを招いての学習会を開催しました。

●商品試食展示学習会(5月)

会場:けいはんなプラザ・イベントホール
出展協力:59団体 2,500人の参加
ならコープ共栄会が主催、ならコープ産直商品やコープ商品の試食・学習と即売を行いました。

●産直交流会(2月)

会場:奈良ロイヤルホテル
協力25団体 176人の参加
産直商品の生産者と組合員が会し、産直の取り組みや生産者の想い、組合員の願いを直接交流する場として産直交流会を開催しました。南エリアの取り組み報告、産直点検の様子の報告、産直品を使ったランチを囲み交流と「産地直結」への理解を広げました。

学びあいの場づくり

●たべる*たいせつキッズクラブ

35人の登録
子どもたちが、「キッズブック」や家庭で食について学んで提出した「おたよりカード」に、サポーターから返事をする通信型の食育サポートプログラムに取り組みました。夏休みには商品検査センター「コープ・ラボ」を見学しました。

●子ども料理教室

37回 309人の参加
小学3年生以上を対象に、作る楽しさ、食べる喜びを伝え、健康で豊かな食生活を送ることができる大人に成長してほしいとの願いから開催しました。

●消費者課題、学習

ならっぴ出前講座
地域の自治体や子ども会、PTAなど広く県民にも活動いただける外部向け講演として、「ならっぴ出前講座」を開始しました。桜井高校、真美ヶ丘西小学校、大淀中学校の保護者などから、「食の安全講座(品質保証部)」、「認知症サポーター養成講座」への申込みがあり、出前講座を行いました。

健康づくり

●「ならコープ健康大学」の取り組み

県民、組合員の「健康」への関心が高まる中、運動や食生活に関する講義を通して、日常における運動の励行と健康寿命の延伸、また健康に関する知識を地域社会に広めることを目的として「ならコープ健康大学」を開校し、2017年度は2回実施しました。参加者が楽しみながら健康づくりをすすめ、奈良県民への健康づくり活動が前進できるよう2019年度までの3年間で計10回の開催を予定しています。

●コープ歩く会、史跡めぐりグループ

組合員の健康づくり、歴史や文化に触れることへの要求にこたえて、1990年にスタートした「コープ歩く会」は、2017年度110人の登録となり、年間で8回実施しました。歴史を学びながら史跡をめぐる「史跡めぐりグループ」には351人の登録があり、年間6回の史跡めぐりを4コースに分かれて行いました。

くらしの安心

●消費者問題

<安心してくらせる地域づくり>
本部事業棟「あすならハイツ恋の窪」を拠点とした居場所づくりや、地域福祉の担い手づくり、地域ニーズの把握をすすめるために、コープたすけあいの会、社会福祉法人協同福祉会、奈良県医療福祉生協とともに「恋の窪運営協議会」を毎月開催し、地域の状況や事例の共有、今後の取り組みについて協議をすすめました。地域住民を対象に「あすなら福祉学習会」を月1回開催し、230人が参加しました。

<次世代に向けた取り組み>
県内で取り組まれている子ども食堂(こども食堂いかるが、CoDoMo食堂上牧、大和八木子ども食堂、ぼっちぼっち食堂(香芝市下田東))の支援として、お米やたまご(予備、交換品)を提供しました。2月の生協大会は「子どもたちの未来と共生社会を考える」をテーマに開催され、多くの役職員が参加しました。

●くらしの法律相談

くらしの中で困っている法律に関わる諸問題の解決に向けたお手伝いとして、2017年度も弁護士の協力を得ながら10回開催し、42人の相談がありました。相談者からは「生協にこの取り組みがある事を知り、困り事の解決に役立った」との声をいただきました。

●ライフプランニング活動

<LPA(ライフプランアドバイザー)の会>
ならコープLPAの会では、組合員にライフプランニングの大切さを伝え、一人ひとりが自分の人生をデザインできるようにお手伝いをします。くらしの見直し活動は、講演会(元気な私のハッピー終活(エンド))、ライフプラン講座(賢い主婦の働き方、プラチナ世代のお金の話、ムリなく貯める大学資金)などを行いました。

●新店舗での活動

① コープ七条(新店開設委員会の活動)
コープ七条オープンに向けて、新店開設委員会を中心に、地域訪問や試食学習会などを実施し、仲間づくりと広報活動を組織的にすすめました。また、コープ六条では閉店セレモニーが開かれ、ご利用組合員、元組合員理事、エリア委員、ボランティアグループ、歴代店長など関係者が集いました。

② コープなんごう(なんごう運営委員会)
コープなんごうでは、なんごう運営委員会を中心にマイバッグ運動について啓発活動を行い10月からレジ袋有料化としました。コープなんごうの10月のマイバッグ持参率は91.1%(全店平均 93.8%)となりました。1月には、防災かまどベンチを設置。3月には店舗協議会が立ち上がりました。

③ ならコープwithローソン真美ケ丘店
ならコープwithローソン真美ケ丘店では、利用者感謝試食会や組合員のつどいなどを開催し、組合員が集える場、くらしに貢献できるお店をめざしました。

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