事業と活動の担い手づくり

働きやすい職場・コンプライアンス

多彩な人材を

将来を見据えた雇用環境と労務構成の変化への対応として、同一労働同一賃金の研究を人材開発委員会で開始しました。ダイバーシティに対応するため、高齢者雇用や、第二新卒の採用、中間的就労の実験をおこないました。
また、特例子会社(株)ハートフルコープならの継続的な雇用と、就労継続支援A型事業所※の(株)ハートフルコープよしのの事業拡大により障がい者雇用がすすみ、法定雇用率2.0%を大きく上回り4.36%となりました。

※就労継続支援A型事業所とは、障害者総合支援法に基づき「就労の場」を設ける施設です。一般企業への就職が難しい障がい者に就労機会を提供するとともに、生産活動を通して、その知識と能力の向上に必要な訓練などの障がい福祉サービスを供与することを目的としています。

各団体との協同もすすみ、奈良YMCAボランティア団体「ハートハース」、社会福祉法人奈良市社会福祉協議会とともに、不登校や引きこもりの方とその家族の安心を育む居場所をつくる活動、就労支援の場の提供などについて協議しました。その結果、コープ学園前で2月から1人トライアル雇用ができ、3月からパートナー職員として就労場所の提供につながりました。

互いに認めあい、学びあえる人づくり 職員意識アンケートの実施

2016年度に続き、職員が誇りと自信を持っていきいきと働くことを目的に、職員意識調査アンケートを実施しました。前回と同様、ならコープ職員は、目の前の仕事に責任を持つことでやりがいにつなげている一方で、成長意欲を持ってより高度な職務にチャレンジしていく気風に欠けるという傾向があります。育成やチャレンジを重視する職場風土への転換をめざして、取り組みをすすめます。

【主な取り組み】

主な取り組みとして、能力開発制度「ならコープビジネススクール」、水産・畜産技術検定などの役割に応じた教育体系、体験学習「農援隊」への参加を継続的に取り組むとともに、将来の幹部・経営層育成のため日本生協連の生協人共創塾、店長育成学校への参加をおこなうとともに、新たに日本生協連と連携して店舗担当者の階層別教育や、バイヤー教育などを実施しました。
また、さらに自主的な学習をすすめるためe-ラーニングを導入するとともに、育成を重視した管理者研修を重点的に実施しました。

労働組合とのパートナーシップ

必要に応じて労働組合執行委員会との協議会を開催し、労使間のコミュニケーションを深めています。
また、2017年度で28回目の開催となった労働組合と理事会で共催するシンポジウムは、全国的にも珍しい取り組みです。役職員、理事みんなで本音を出し合う場となっています。2017年度は「買い物ゲームinコープ七条」をテーマに、エシカル消費の広げ方、考え方について一緒に考える体験型の取り組みとなりました。

コンプライアンス委員会

理事会の諮問委員会として、学識経験者理事(弁護士)、外部学識者(社会保険労務士)、理事、特別顧問、職員で構成し、ならコープグループのコンプライアンス遵守状態について年4回開催・審議しました。
コンプライアンス経営の更なる強化に向けて、「ならコープグループコンプライアンス経営基本規程」を新設しました。
「しごとテキスト」を活用したコンプライアンス遵守についての学習会を全事業所で実施し、新任管理者には、労働基準法と就業規則、36協定の基礎学習会を実施しました。
2018年度はならコープグループ各社が策定したコンプライアンス実施計画のもと、日常的にコンプライアンス遵守に努めていきます。

個人情報管理・情報セキュリティポリシー

「個人情報保護に関する対応方針」にしたがって、個人情報管理の意識を高め、漏洩・目的外利用防止の管理レベル向上に取り組んでいます。コンプライアンス業務推進委員が事業所巡回を実施し管理状況の点検と是正をおこないました。

ヘルプライン(内部・外部相談窓口)

全役職員・社員が組織の行動規範とヘルプラインを示したコンプライアンスカードを携帯しています。ヘルプラインは内部相談窓口と外部相談窓口を設け、外部相談窓口は公益者通報保護法の観点から、登大路総合法律事務所の深水弁護士の協力を得て、対応いただいています。
内部相談窓口に1件の相談があり是正対応しました。「組織の自浄機能」として有効に働いていると判断しています。
2010年から継続して開設するお取引先専用のコンプライアンス相談窓口への相談件数は0件でした。

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