組合員のつどい共催「巨樹巨木めぐりハイキング!」を開催しました
10月30日(日)奈良公園にて「巨樹巨木ツアー」をしました。「グリーンあすなら(奈良巨樹巨木の会)」に案内をお任せしてのイベントです。コースはいろいろいくらでも考えられるとおっしゃっていましたが、今回初めてだったので楽めのコースでお願いしました。参加者の方々はほとんど60歳以上の方たちだったので、ちょうどよかったかもしれません。少し足の不自由な方もいらっしゃいましたが、平地がほとんどだったので最後まで歩き切ってらっしゃいました。後でお疲れが出ていなかったらよいのですが。
当日は天気にも恵まれていたことと正倉院展も開催されていたので、観光客でいっぱいでした。が、さすが奈良公園を熟知しているグリーンあすならさんです、人混みを避け、ふだん歩いたことのない道を選んでくださいました。おかげで混んだ時期にも関わらず、ゆったり歩け、お話もしっかり聞けました。
木の幹は表皮のすぐ内側が太ること、年輪の線は冬の間の成長であること、より太陽を浴びるために、または子孫を増やすために木がしている賢い技など、木の幹の太さの測り方、巨樹と巨木の違いなどたくさんのことを聞きました。十分理科で勉強したつもりでしたがまだまだ知らないことがあると知り、わくわくしました。ディアライン(鹿が食べられる高さが決まっているために自然とできる線)や葉書きの語源かもと思われるタラヨウの木(葉の裏に字をひっかくようにして書くと黒く字が浮き出てくる)、まつぼっくりならぬ、もみぼっくり(まつぼっくりよりひとまわり大きく、ポトンとそのまま落ちるまつぼっくりと違って一片一片が分かれて飛んでいって丸のまま見つけるのは難しい)など興味深いものをたくさん 見ました。どんぐりの殻斗(笠のような部分)がいろいろあるのは知っていましたが、模様が縞のものだけでなく網目のものがあることまでは知りませんでした。
子どもに返ったような楽しいこともありましたよ。しいの実を食べてみたこと、葉っぱの図鑑を作ったこと。途中途中、それぞれのセンスに感心しながら歩くのも楽しいことでした。最後には、数人に皆の前でできあがりを披露してもらい、拍手し合った時間もよいひとときでした。
朝から途中お昼をはさみ、3時までのイベントでしたが、まだまだ他の木を見たいと言っている参加者も何人かいました。その日まわったところは奈良公園のほんの一部で、春日原生林まで足を伸ばせばもっとすごいものが見られるとのことでした。 お話もとても上手でしたし、和やかな雰囲気で進められ終始楽しかったし、私自身ももっと行ってもいいかなと思いました。
実は、グリーンあすならに入ろうかと思っているくらいなのです。木は人間と違い寿命が長いので自ずと尊敬の念がわきます。酸素を供給してくれるという点でお世話にもなっているので、もっともっと知りたいですから。何よりも、おもしろいです。何もしゃべらなくても私たちと同じ生き物として、この地球に しっかり生きている、子孫を増やし続けている仲間と思いました。今までは癒される存在でしかなかったのですが、今回のツアーで地球に生きている仲間と思えたのがちょっと我ながら驚きでした。次回、また是非企画したいと個人的に思っています!








